過去の様子
25年6月に行われた第83回の様子
参加者8名 ファシリテーター3名
今回は少し早めに会場へ向かう道中、参加者のお一人と偶然お会いし、ご一緒に会場入りしました。
会場に足を踏み入れると、前回とは打って変わって明るい雰囲気に包まれていました。
2回、3回と回を重ねるごとに参加者同士の顔なじみも増え、セッションが始まる前から和やかに世間話を楽しんでおられたのが印象的です。
今回は初参加となる2名の方をお迎えし、グリーフケアが始まりました。新たに来られた方々が、大変お辛い体験を胸にこの場に足を運んでくださったこと、その勇気と想いを参加者全員で静かにお聴きしました。
お茶の時間では、皆さんの表情も一層和らぎ、お菓子を選ぶ際にはじゃんけん大会が始まるなど、和気あいあいとしたひとときが流れていました。
セッションの終わりには、参加された方々から様々な感想が寄せられました。
・「今日はこの話をしようと心に決めてきました」と、ご自身の気持ちと向き合うための大 切な機会として活用されている方。
・「月に一度ここに来て故人に思いをはせることが、自分にとっての供養になっている気がします」と、故人様を偲ぶための習慣として根付いている様子。
・「同じ体験をした仲間だから、安心して話せました」
・「来るまでは億劫な気持ちもあったけれど、やはり来てよかったです。」
・「家に帰ったら『一歩前に進めたよ』と、故人に報告したい気持ちです」
・「普段は誰にも話せない心の内を、ここでは素直に話すことができました」
皆様の言葉から、この会が、悲しみを分かち合い、普段は話せない心の内の想いを安心して解き放つための、かけがえのない場となっていることを改めて実感いたしました。参加された方々が、故人様への想いを胸に、明日へ向かう小さな一歩を踏み出すための、温かな支えとなっているようでした。
25年5月に行われた第82回の様子
参加者7名 ファシリテーター2名
私が会場に着いた時、室内は重苦しい空気に包まれていました。うつむいている方、周りの様子をうかがう方、黙っている方々。皆さんの緊張がひしひしと伝わってきます。
その後、グリーフケアが始まり、それぞれの方が心に秘めた思いを口にしてくださいました。話している最中に感情が揺さぶられて涙されることもありましたが、お互いの気持ちを深く分かち合うことができました。
そして、待ちに待ったティータイム。ひと通りお話が終わった後、お茶の時間になりました。話してみると、家がご近所だったり、同じような体験をされていたり、仕事のマル秘話が飛び出したりと、共通の話題で盛り上がります。
気がつけば、小さなグループが二つ三つできて、楽しそうな笑い声が聞こえてきました。「近親者を亡くした」という共通点だけで集まった方々が、こんなにも短時間で心を開いていく。なんだか不思議な体験でした。
そして終わりの時間、皆さんが帰途につく際には、口角が上がり、笑顔が見られました 。何かと大変な今の時代、誰も裁かない、誰にも裁かれない、安心して心の思いを吐き出せる場所というのは本当に貴重だと感じました。
25年4月に行われた第81回の様子
参加者5名 ファシリテーター3名
自己紹介の後、それぞれの方が胸の内にある思いを話されました。
涙を流される場面もありましたが、参加者全員でその苦しみや悲しみを分かち合うことができました。
最初は皆さん緊張されていましたが、お茶の時間では旅行や本といった趣味の話題で大変盛り上がりました。
涙あり笑いありの充実した2時間となり、最後は皆さん笑顔で帰路につかれました。
話すことによって、心の中でぎゅっと握りしめていた感情を離す ことができるのかもしれませんね。