
おとなSaChi
つらい 苦しい 悲しい
そんな感情に押しつぶされそうな
あなたに
大切な人を亡くしたあなたのための場所
かけがえのない人を亡くし、一人で悲しみを抱え込んでいませんか?
SaChi(さち)は、あなたの気持ちを安心して話せるグリーフケアの場です。
「話せるかな」「涙が出たらどうしよう」そんな心配はいりません。ここでは、どんな感情も受け止められます。無理に話す必要もありません。
「話して少し楽になった」「一人じゃないと感じた」そんな声が、ここから生まれています。
あなたの悲しみに寄り添い、共に歩むことを大切にしています。どうぞ安心してSaChiへお越しください。
2026年10月に行われた、第99回の様子
今回は6名の参加者をお迎えし、ファシリテーター3名、ファシリテータートレーニー1名とともに、心を分かち合う時間を過ごしました。
亡きお父様との生前の関わりを振り返り、もっと丁寧に言葉を交わし、向き合いたかったという後悔を語られた方がいらっしゃいました。大切な家族との別れを重ね、深い寂しさを抱えながら過ごす日々。その言葉の奥には、かけがえのない家族への愛情が感じられました。
また、家族との別れに加え、介護やさまざまな困難が重なり、心が折れそうになるほどの経験をされた方もいらっしゃいました。あまりにも大きな悲しみを抱えながらも、SaChiの場に足を運び、ご自身の思いを語ってくださいました。その一歩を、皆で大切に受け止める時間となりました。
配偶者を亡くされた方からは、故人の面影や香りが残る家で、一人「行ってきます」「ただいま」と声をかけながら暮らす寂しさが語られました。食事を取ることも容易ではない中、日々を懸命に過ごしていらっしゃいます。久しぶりに参加できた喜びも伝えてくださいました。
別の参加者からは、深い悲しみに加え、身近な家族の病気への心配も語られました。仕事に向かう時間が、悲しみから少し離れられるひとときになっているそうです。帰宅後には、SaChiに参加したことを亡きご主人に報告したいとの言葉もあり、今も続く大切なつながりが感じられました。
長い年月を経てもなお、身近な人との別れを語れる場所の大切さを伝えてくださった方もいらっしゃいました。職場や友人には話しにくい思いも、同じような経験を持つ仲間だからこそ分かち合える。その安心感が、SaChiの持つ大切な意味をあらためて教えてくれました。
幼い頃に母親を亡くされた方からは、形あるものよりも、何より生きていてほしかったという切実な思いが語られました。いつか再会したときに「一生懸命生きたよ」と伝えられるよう、旅行など、さまざまな体験を大切にされているそうです。新しい土地での暮らしを前に、今回の参加が一つの節目となりました。
お茶の時間には、出身地の共通点から会話が弾み、旅行やマイルの話題で笑顔が広がりました。悲しみを語るだけでなく、共通の楽しみを見つけ、日常の喜びを分かち合うことも、心をつなぐ大切なひとときです。
悲しみの形も、その歩みも、一人ひとり異なります。無理に答えを見つけるのではなく、語りたいときに語り、聴きたいときに聴き、安心してその場にいられること。これからも皆さまの尊厳とプライバシーを大切にしながら、細やかな心配りの行き届いた温かな場を丁寧に育んでまいります。
ご参加くださった皆さま、そして場を支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
2026年9月に行われた、第98回の様子
今回は6名の参加者を迎え、ファシリテーター2名、ファシリテータートレーニー1名とともに、ゆっくりと語り合う時間を過ごしました。
今回も、それぞれが大切な人との別れを経験し、その後の日々の中で抱えてきた思いを、少しずつ言葉にしてくださいました。
昨年、妻を亡くされた男性からは、深い悲しみの中で気持ちが大きく落ち込み、日々を過ごすことさえ辛く感じていたことが語られました。周囲からかけられた励ましの言葉が、思いとは裏腹に、さらに心を傷つけてしまった経験もありました。悲しみの中にいる人にとって、どんな言葉が必要なのかを考えさせられるお話でした。
思春期のお子さんを亡くされたお母さまからは、「もっとやりたいことがあっただろうに」という悔しさや、娘を思うあまり、自分のことなどどうなってもいいと思ってしまうほどの深い悲しみが語られました。そして最後には、「ここで話せてよかった」と話してくださいました。その言葉から、誰かに思いを受け止めてもらうことの大切さを感じました。
30代の息子さんを亡くされたお母さまからは、長い間ひとりで息子さんを育ててきたからこその、言葉では表しきれない喪失感が語られました。「この辛さはいつまで続くのだろう」「どこに相談すればいいのか分からない」といった思いを抱えながら、自分なりに悲しみと向き合ってこられたことを話してくださいました。
病気で母親を亡くされた息子さんからは、母と二人で暮らしていた日々と、病気によって少しずつ変わっていく母親の姿を見守る辛さ、そして亡くなった後の寂しさについて語られました。大切な人がいなくなったことで生まれた静かな孤独が伝わってきました。
夫を亡くされた方からは、残された子どもを育てていくことの大変さについてのお話がありました。今回で3回目の参加となり、「以前よりも緊張せずに話せるようになった」と話してくださいました。回を重ねる中で、少しずつこの場所が安心して自分の思いを語れる場になっていることが感じられました。
また、20年ほど前に母親を亡くされた方からは、ご自身が母親になった今だからこそ感じる、亡き母への新たな思いが語られました。自分の子どもが母親に甘える姿を見て、「自分も母に甘えたかった」という思いがよみがえってくる。長い年月が経っても、人生の節目に大切な人への思いが新たな形で現れることがあるのだと、心に残るお話でした。
悲しみは、時間が経てば単純に消えていくものではないのかもしれません。人生のさまざまな場面で故人を思い出し、その時々に新たな悲しみや寂しさを感じながら、それぞれの歩みを続けていくものなのだと思います。
お茶の時間には、グリーフサポートの現状についても活発な意見交換が行われました。
誰かの悲しみを急いで癒そうとするのではなく、その人がその人自身の時間の中で、安心して思いを語ることができる場所。
「話してもいい」「泣いてもいい」「うまく言葉にできなくてもいい」。
そんな場所の大切さを、今回も改めて感じる第98回となりました。
【 開催日と時間 】
毎月第4水曜日 19:00~21:00
(開場は18時45分)
【 場 所 】
札幌市中央区(地下鉄中島公園駅より徒歩4分の場所です)
【 参加条件 】
家族・友人などかけがえのない人と死別した大人(死別の原因は問いません)
【参加費】
お一人様 500円
※参加費は茶菓代として頂戴しております。
※追加料金はございません。
【参加方法】
事前にメールでご連絡ください。
grisuppo_sachi@yahoo.co.jp
※定員に達した場合は、ご参加いただけないこともございます。
あらかじめご了承ください。
【ご参加についてのお願い】
「おとなSaChi」は、安心して想いを分かち合える時間を大切にするため、事前予約制で開催しております。
お席やお茶・おやつの準備がありますので、当日の突然のご参加はご遠慮いただき、事前のご予約をお願いいたします。
皆さまがほっと心を休められる時間となりますよう、スタッフ一同心を込めて整えております。
ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
【 プログラムの流れ 】
- 始まりの輪
その日集まったメンバーで輪を作り、簡単な自己紹介をします。 - お話の時間
順番に時間を分け合って、話したいことを話します。話したくないときはパスもできます。 - 終わりの輪
日常生活に戻るために、最後も輪を作って終わります。
【グリーフケアのルール】
◎自分や相手の心と体を大切にしましょう。
・お互いを尊重し、思いやりの気持ちを持って接しましょう。
・誰も傷つかない、安心できる場を皆で作りましょう。
◎トーキングスティックを持っている方がお話しください。
・お話が終わったら、そっと次の人に渡してください。
・話している方の言葉に耳を傾け、最後まで心を込めて聴きましょう。
◎話したくないときは、無理に話さなくても大丈夫です。
・「パスします」と伝えていただければ、次の人にスティックを回します。
・ 話せるタイミングが来たら、いつでも話してくださいね。
◎ ここで聞いたお話は、この場だけで大切にしましょう。
・ 参加された方のプライバシーを守るため、外では一切話さないでください。
・ 安心して胸の内を話せるよう、皆で秘密を守りましょう。
【SaChiファシリテーターのご紹介】
SaChiのファシリテーターは、カウンセラーでも、先生でもありません。
私たちは、参加者一人ひとりに寄り添う仲間(ピアサポーター)として、皆さんと関わります。
仕事や専門分野はそれぞれですが、グリーフサポートに関する研修を修了し、日々学びを重ねています。
そして、ファシリテーターの中には、かけがえのない人との死別を経験している者もいます。
もし、私たちの経験や気持ちについて聞きたいことがあれば、どうぞ気軽にお声がけください。
SaChiが提供するのは、「日常」とも異なる、「専門家」の場とも少し違う、「非日常」の安全な場所です。
しかし、「専門家」によるサポートが必要な方には、連携機関との橋渡しも可能ですので、いつでもご相談くださいね。
<連携機関>
児童精神科医、婦人科医、弁護士、スクールソーシャルワーカー
主催:グリーフサポートSaChi
グリーフサポートSaChiは、東日本大震災の際に、母子避難されたお子さんの受け入れ支援をきっかけに誕生しました。その基盤となっているのは、「ワンディプログラム キッズハウス de うけいれ隊」です。
現在は、アメリカのダギーセンター(子どものグリーフサポート施設)などで研修を積んだスタッフが運営にあたっています。
【 申込先 】
Mail : grisuppo_sachi@yahoo.co.jp
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